◆原油高問題

原油が最高値を更新、53ドルを突破。連日最高値を更新している。
過去のオイルショックと比較すると、今の円高はそれほどでもなく、昔のようなパニックが起こることは考えにくい。

<過去のオイルショックとの比較>
第一次オイルショック(1973) 300%↑
第二次オイルショック(1979) 180%↑
今回 70%↑

現在の状況では、80ドルくらいにならないと、オイルショックのようなインパクトはない。
原油高について消費者の実感を伴わないのは、企業が価格上昇分を吸収し、痛手を負って負担しているのでは
今回の原油高は、急激な価格上昇はないが、中国などの需要を背景に、長期化する恐れがある
→「ステルス(型)・オイルショック」の可能性

懸念は、石油が急に上がるかどうか
70年代の状況と似ていて、もちろん供給の方が需要はより高い、しかし「のりしろ」の部分が少ない。その段階でどこかでテロやクーデターなどが起こったりすると、一気にマーケットに跳ね返ってしまう恐れ。
日本ではそれほど心配はないが、アジアの新興工業国では経済の規模に比べて、石油などのエネルギー消費量が多くなってしまうため影響が大きく、アジア経由で日本への様々な影響が懸念される。
具体的には、中国を始め、韓国(スタグフレーション状態で物価上昇中なのに景気が悪い)での影響が懸念。