◆UFJ銀行問題 UFJを刑事告発、厳罰へ

金融庁の調査妨害で、UFJ銀行と元役員らを東京地検特捜部へ刑事告発
同時に、法令違反の制裁として、東京と大阪の法人営業部での新規顧客への貸し出しを、今月18日から半年間停止する業務改善命令を発令(中小企業向けなどはのぞく)

これをうけて今夜、UFJ銀行の沖原頭取は記者会見を開き、陳謝。管理体制を強化し、信頼回復に努めることを強調した。

全ては去年夏からの260日間という異例の長期検査における出来事が発端。
検査官に対して、UFJ銀行は組織的に検査を妨害。
UFJ寺西頭取(3/17当時)「(UFJ銀行は)意図的に隠蔽、あるいは破棄をしたという事実は,
一切ございません」
その態度に起こったのは金融庁。今年6月に発動した業務改善命令の中で、資料の破損、重要なデータの移動など、UFJ銀行の検査妨害の様相を細かく公表し、世論を金融庁の味方に付ける作戦に出た。
刑事告発は完全に視野に入っていた。

(今夜の記者会見にて)
記者「なぜUFJは、コンプライアンス法令遵守)の意識が低い企業風土なのか」
沖原頭取「それは捜査に関係するので、ご容赦いただきたい」
報道陣の追求に、沖原頭取は苦しい弁明を繰り返した。

今年7月末、UFJ東京本部での部長・支店長を集めた会議でこう言ったという。
沖原頭取「銀行を思うあまりやったこと」(今年7月の支店長会議にて)


労働組合執行委員(UFJ銀行員)浦野弘氏「UFJの体質は、都合の悪いものは隠して、いいところだけみてもらう。やるとなったら、組織をあげて1,2の3で走る」
野武士と言われる旧三和銀行の行風。営業成績を重視する余り、銀行・企業人として守るべき一線を越えてしまった。

浦野氏「本当の意味でのけじめはついてないんじゃないか 経営者自ら告発があってもよかった」

東京地検特捜部、明日にも本格的な捜査へ